横浜が舞台の映画「帰ってきたあぶない刑事(デカ)」が公開中だ。主演する柴田恭兵さんの衣装を手がけたのは、日本のブランド「リンシュウ」のデザイナー、山地正倫周(りんしゅう)さん(72)。スタイリッシュな刑事のイメージを、ファッションで形づくってきた。
「あぶデカの歴史は、私の歴史でもあるんです」。東京・南青山に構えた路面店で、山地さんが言った。店内には劇中で柴田さんが着た華やかなスーツが並ぶ。
きっかけは、1987年に公開されたシリーズ1作目の映画。スタイリストの紹介で、当時30代だった柴田さんが店にやってきた。
「そぎ落とした服が好きで、ネクタイなら細いものが好み。そんな感覚が僕と合いましてね」。さらに同じ年だとわかり意気投合した。
以来、あぶデカ映画版の衣装の多くは、山地さんのブランドの商品からイメージに合うものを相談して選ぶようになった。
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