「僕にとって『いじめ』に終わりはありません」と会見で語る生徒=2024年6月18日、東京都青梅市、氏岡真弓撮影
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 東京都青梅市教育委員会は18日、市立中学校で2019~20年に起きたいじめに関する重大事態調査報告書を公表した。当時中学1~2年だった男子生徒に対し、複数の生徒による長期にわたるいじめがあったと認定。市教委は同日、記者会見を開き、橋本雅幸教育長が被害生徒に謝罪を表明した。一方、被害生徒側は学校の対応や報告書の内容が不十分だとし、意見書などを市教委に提出。報告書とともに公表された。

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 市教委から諮問を受けた第三者委員会がまとめた報告書によると、いじめは中学1年から2年にかけて繰り返し行われた。シャープペンシルで背中を刺す▽筆箱をゴミ箱に投げ入れる▽不快なあだ名で呼ぶ▽プロレス技をかけるなどの行為で、被害生徒は心身に苦痛を覚え、中学2年の6月から欠席しがちになった。

 こうした状況から学校も加害側の生徒やその保護者もまじえて指導をしていたが、10月には不登校に。しかし、市教委がいじめの重大事態と判断したのは翌年3月。生徒はその後、転校した。

 報告書には、市教委の指導室…

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