フランス料理を取り入れた給食。クロックムッシュやスープパリジャンなどが提供された=2025年7月14日午後0時47分、東京都港区、本多由佳撮影

 東京都港区の区立小中学校で14日、フランス料理を取り入れた給食が提供された。区は3月、パリ市15区と国際友好都市提携を結び、教育分野などでの協力を強めている。給食を通じてフランスへの理解を深めてもらうことが狙いだ。

 御成門(おなりもん)学園御成門中の生徒たちが食べたのは、チーズとハムをパンで挟んで焼いた「クロックムッシュ」や、ネギなどを使った「スープパリジャン」など。口に入れると、「おいしい!」という声が次々と上がった。女子生徒の一人(14)は、「クロックムッシュのチーズとホワイトソースが濃厚でおいしかった。パリ15区の文化など具体的に知りたいと思った」と話した。

 メニューは新橋のフランス料理店「レストラン ラ フィネス」のオーナーシェフ、杉本敬三さん(46)が監修した。杉本さんによると、クロックムッシュや、別の学校で提供したひき肉をマッシュポテトで覆ったグラタン「アッシパルマンティエ」は現地の給食の定番メニュー。フランスの子どもたちが好きな料理でもあるという。

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