買い物やSNSの投稿など、普段の暮らしの中でがんの研究を応援し、治せる病気にしよう――。2人に1人が生涯のうちに罹患(りかん)し、国内で毎年100万人前後の人がかかるとされる、がん。9月の「がん征圧月間」に合わせて、認定NPO法人「deleteC」(デリート・シー)が啓発プロジェクトに取り組んでいる。
中学校で出張授業、創薬プロセスや生存率を学ぶ
9月8日午後、千葉県木更津市立太田中学校の体育館で授業が行われた。
「この中でがんを知っている人?」
2年生240人がdeleteC代表理事の小国士朗さんの問いかけに一斉に手を挙げた。
「じゃあdeleteCを知っている人?」
生徒たちが顔を見合わせる中で、小国さんは団体の取り組みを説明した。
deleteCの「C」は、英語の「cancer(キャンサー)(がん)」の頭文字。団体は2019年に設立され、「がんを治せる病気にしたい」を出発点に、啓発とがんの治療研究への寄付を集める「deleteC大作戦」を2020年から展開する。この日の授業もその一環だ。
■Xやインスタへの投稿で、1…