臨床心理士・中島美鈴さん(47)
もしも魔法が使えたら、あなたのかなえたい夢は?
1月2日。時間をうまく使い、今年の目標をかなえるためのオンライン講習会があった。70人を超す大人たちが参加して、夢へのロードマップを描き出した。「どれだけワクワクできるか、が大事。うまくいかなかったら、うまくいく方法を考えればいいんです」。画面の向こうに、太陽のような笑顔が見えた。
やるべき仕事があるのに、なんとなく先延ばし……。そんな不本意な日常から脱するための、「時間管理」の認知行動療法プログラムをつくった。出発は、発達障害のひとつ、注意欠如多動症(ADHD)の診断がある人が対象だったが、今では診断の有無にかかわらず、子育て中の親、学生、社会人まで、幅広い人たちに支持される。モットーは、できない自分を責めるのではなく、仕組みを整えて対処する。
助言はいつも等身大。なぜなら、自分自身もこの特性を自認しているから。
同僚から「ADHDだね」 主婦になって知った、できない私
大学院を修了して臨床心理士…