赤いドレスとロープがつり下がる「インターナルライン」の間を通りながら会場へ入る報道陣ら=2024年9月13日午後3時43分、大阪市北区の大阪中之島美術館、飯塚晋一撮影

 人間の「生と死」に向き合い、ベルリンを拠点に国際的に活躍する現代美術家・塩田千春さんの個展「塩田千春 つながる私(アイ)」(朝日新聞社など主催)が14日、大阪市北区の大阪中之島美術館で開幕する。13日に記者内覧会があった。

 塩田さんは、空間に無数の糸を張り巡らせた作品で知られる。2015年に世界最大規模の国際美術展ベネチア・ビエンナーレで日本館の代表作家に選ばれ、19年には東京の森美術館で開催した個展で約67万人を集めた。

 国内では5年ぶりの大規模個展となる今展は、コロナ禍を経て問い直された「つながり」がテーマだ。塩田さんは「こんなにたくさんの人とつながっていたんだと思い、テーマに選んだ。精いっぱいの力を振り絞った」と話した。大阪のみの開催で12月1日まで。(西田健作)

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