太平洋戦争末期の激戦地、硫黄島を7日に初訪問した天皇、皇后両陛下は、島内の3カ所の慰霊碑などを巡り、島民を含む日米の戦没者に祈りを捧げた。硫黄島で肉親を亡くした遺族らも立ち会い、両陛下との懇談では戦争の歴史を語り継いでいく決意を伝えた。
- 【写真まとめ】天皇、皇后両陛下が硫黄島へ 続いてゆく慰霊の旅路
両陛下は羽田空港発の政府専用機に乗り、海上自衛隊硫黄島航空基地に到着。降りしきる雨の中、日本の将兵を悼む硫黄島戦没者の碑（天山慰霊碑）、島に残されて徴用され犠牲となった島民82人の名が刻まれた碑がある硫黄島島民平和祈念墓地公園、日米の戦没者を追悼する鎮魂の丘を巡り、テッポウユリなどの白い花束を供えて拝礼した。
戦没者の碑と鎮魂の丘では、水が乏しい島で渇きに耐えて戦った将兵らに向け、ひしゃくで水をすくって献水した。
「おばあさまから聞いているお話はありますか」
拝礼には戦没者遺族らが立ち…
