自民党の西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」(沖縄県糸満市)の展示内容を「歴史の書き換え」などと発言し、波紋を呼んでいる。「ひめゆり」の元学徒が伝えたいことは何なのか。ひめゆり平和祈念資料館の元館長が、2023年に亡くなる前に語っていたのは、戦争で命を奪われた友たちへの思いだ。
「亡くなった人のことは生きた者が知らせなければ、という気持ちは非常に大きかった」
23年に97歳で亡くなった元館長、本村つるさんは19年、記者の取材に応じ、資料館への思いを語っていた。
下級生の死、抱え続けた自責の念
「ひめゆり学徒隊」は、沖縄…