昨年元日の能登半島地震後、インターネットで偽情報が飛び交ったことを受け、情報との向き合い方を学ぶ出前講座が6日、石川県輪島市町野町の小中学校であった。
講師はメディア情報リテラシー教育を進める会社「インフォハント」(東京都中央区)代表の安藤未希さん(39)。町野小の5、6年生の授業では、2016年の熊本地震の際、動物園からライオンが放たれたという偽情報がツイッター(現X)に投稿されて広がったことを紹介。「危険を知らせようと思って、ウソをやさしい気持ちで広めちゃうことはあるかもしれない。だから、気をつけてほしい」と呼びかけた。
安藤さんは能登半島地震でも、救助を求める虚偽の投稿をした人が逮捕された事例を示し、「びっくりしたら、『本当?』と考える。情報を観察する。ほかの情報を確認する」と、気をつけるべきポイントを解説した。
6年の高野叶衣(かなえ)さん(11)は、今年7月に大地震が起きるというネット情報を目にしたことがあるといい、「最初は信じちゃって怖くなったので、気をつけようと思いました」と話した。