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パリ・オリンピック(五輪)の準々決勝米国戦でドリブルする藤野あおば(左)=2024年8月3日、西岡臣撮影
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 小学生年代の選手が集う「第38回全国少年少女草サッカー大会」が21日、静岡市で開幕する。男子96チーム、女子24チームが日ごろの練習の成果をぶつけ合う。この大会からは、男女の日本代表が多く巣立っている。「なでしこジャパン」の藤野あおば(20)も、かつてプレーした一人だ。当時の思い出を聞き、小学生へのメッセージを語ってもらった。

大会を通じて感じた「上には上がいる」

 この大会に出たときは、朝からサッカーの試合ができることがうれしかったですね。当時、遠征はあったとしても年に1、2回くらい。みんなで一日中、一緒に過ごすということはほとんどなかったので、それも楽しかったです。

 女子チームの南大沢FC(東京)に所属していました。周りに小学生の女子チームがたくさんあったわけではありません。地元で試合をしていると、「またこの相手か」と思うことも多かったんです。

 全国大会だと色々なチーム、選手と対戦できる。知らないチームと対戦できたのが、楽しかったですね。体の強さや技術力が高い選手の存在を肌で知ることができました。大会を通じて「上には上がいる」と感じられたことは大きかったと思っています。

 サッカーを始めたのは幼稚園の時でした。5歳上の兄がやっているのを見て、「自分も」となりました。

 小学生の頃は、身長が低い方。背の順で並ぶと前の方でした。体格的に劣っていたことが、「自分が周りに負けないものは何だろう」と思いを巡らせるきっかけになりました。

 自分の強みを考えることは…

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