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全国大会出場が決まり、喜ぶ岡山学芸館高=2025年8月25日、山口県周南市、河原田慎一撮影

 第66回全日本吹奏楽コンクール中国大会(中国吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は最終日の25日、山口県の周南市文化会館で高校の部があり、計21校が出場した。

 審査の結果、出雲北陵(島根)、明誠学院(岡山)、岡山学芸館が10月19日に宇都宮市で開かれる第73回全日本吹奏楽コンクールの中国代表に選ばれた。

 結果は次の通り。(出演順、◎は中国代表)

 【金賞】就実(岡山)、修道(広島)、◎出雲北陵(島根)、◎明誠学院(岡山)、石見智翠館、出雲(島根)、比治山女子(広島)、防府西(山口)、◎岡山学芸館

 【銀賞】広島翔洋、おかやま山陽、出雲商(島根)、如水館(広島)、防府、鴻城(山口)、米子西(鳥取)、広島国際学院、米子北(鳥取)

 【銅賞】下松(山口)、米子東(鳥取)、岩国総合(山口)

ライブ配信案内

 全日本吹奏楽コンクールや全日本マーチングコンテスト、一部の支部・県大会をライブ配信します。無料で視聴いただける大会もあります。詳細はサイト「吹奏楽プラス」(https://t.asahi.com/wp94)へ。

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出雲北陵高
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明誠学院高
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岡山学芸館高
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中国代表に選ばれた3校=2025年8月25日、山口県周南市、河原田慎一撮影

演奏レビュー

 25日に開かれた高校の部は、吹奏楽ならではの華々しい音色だけでなく、弱音のところも大事に奏でて曲の雰囲気をつくる演奏が光った。

 山口県立下松は、一体感のあるやわらかなサウンドが印象的。コロナ禍での疫病退散のシンボルとされた「アマビエ」をテーマにした作品を、不安が広がっていくような低音楽器の響きや温かみのある木管の旋律で、雄弁に語った。結果は銅賞だった。

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山口県立下松高=2025年8月25日、山口県周南市、河原田慎一撮影

 広島翔洋は、課題曲Ⅲのマーチを、音楽の横の流れを感じながら、生き生きと演奏。自由曲「ドラゴンの年」でも勢いで音を荒らすことなく、メリハリの聞いたサウンドで聴かせ、銀賞を受けた。

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広島翔洋高=2025年8月25日午前10時20分、山口県周南市、河原田慎一撮影

 鳥取県立米子東は、自由曲にドビュッシー「夜想曲」を選んだ。打楽器でコンサートマスターの神田悠月さん(2年)は「今年はオケ曲を選んだ、チャレンジの年」。曲想が多彩に変化する曲を、テンポや色彩感を変えながら流れるように演奏し、銅賞を受けた。神田さんは「吹奏楽のパキッとした印象と違って、タイミングや音色など、色んな面でそろえるのが難しかった。ちょっと後悔は残るが、実力不足でもやることはやったので納得の演奏でした」と話した。

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鳥取県立米子東高=2025年8月25日、山口県周南市、河原田慎一撮影

 島根県立出雲商業は、立体感のある豊かな響きが印象的。自由曲の「白磁の月の輝宮夜(かぐや)」では、ピッコロからバスフルートまでの調和の取れたアンサンブルで「かぐや姫」の物語を引っ張った。結果は銀賞だった。

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島根県立出雲商業高=2025年8月25日、山口県周南市、河原田慎一撮影

 「エルフゲンの叫び」を演奏…

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