声援を送る帝京の部員たち=3日、都営駒沢球場、野田枝里子撮影
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 〈もっ! もりっ! もりあっ! もりあがりがたりない!〉

 昨夏の高校野球で大流行したのが、この「もりあがり」という応援だ。だが、この春はほとんど聞こえてこない。もしかして、もう古い? そんな疑問を解消すべく、球場に行ってみた。

  • 高校野球、大流行のコール「もりあがり」 ルーツをたどったら驚いた

 1日に開幕した春季東京都高校野球大会の本大会。3日の都営駒沢球場に、昨年優勝の帝京が登場した。帝京は昨春の関東大会から採り入れるなど、いち早く「もりあがり」を始めた、いわば東京でのブームの火付け役だ。

 でも、この試合で一度も「もりあがり」をしなかった。帝京野球部で応援団長の篠原賢悟さん(2年)は「もう、ピークは過ぎたかな」。昨秋の都大会を最後にやめたという。「どこの学校もやりすぎて、もう『帝京』だけのもりあがりじゃなくなった。だから、やめようかなって」

 二松学舎大付も「やめた派」だ。野球部の応援団長、鷲塚奏一朗さん(3年)は「やりすぎて、もりあがらなくなっちゃって」と笑う。ただ、こんな本音も。「もりあがりは一体感が生まれるし、やっていて楽しかった。もりあがりに代わる応援があればやりたい」

 一方で、続けているのが岩倉…

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