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アスレチックス・チャレンジカップ男子5000メートルで自己新記録を出した駒大の篠原倖太朗=2024年9月28日、新潟市、加藤秀彬撮影

 チームを引っ張る覚悟が、快記録へとつながった。

 9月28日のアスレチックス・チャレンジカップ(新潟)男子5000メートルで、駒沢大の篠原倖太朗(4年)が13分15秒70の自己新記録をマークした。

 青山学院大の鶴川正也(4年)が今年6月の日本選手権で出した、屋外の日本人学生記録を塗り替えた。

 「世代トップの記録を譲っていたので、ここで回収できてよかった」

 2000メートルをすぎたあたりで集団の3番手に浮上した。前を行く、駒大時代の先輩・鈴木芽吹(トヨタ自動車)の後ろにぴたりとついた。

 鈴木は、駒大の大八木弘明・総監督が率いるチーム「Ggoat」のチームメートでもある。篠原はこう振り返る。

 「3000メートルまではかなり余裕があった。いつも練習している芽吹さんの後ろで走りやすくて、うまくいきました」

 ラスト1周では鈴木に引き離されたが、日本選手2番手の3位でフィニッシュ。タイムを確認すると、観客をあおるようにして喜んだ。

 「5000メートルは記録が停滞していたので、どこかで爆発するとは思っていました」

 この試合には、特別な思いがあった。

 駒大の主将として、10月1…

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