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 至学館高校(名古屋市東区)は12日、女子硬式野球部の複数の部員に対して暴言を発したり、物を周辺に投げたりする不適切な指導があったとして、同部の30代の男性監督を謹慎としたことを明らかにした。謹慎は10月3日まで。

 同校によると、監督は8月にあった大会でミスをした部員や「野球ノート」を提出しなかった部員に「やめちまえ」などと発言。ほかにも、複数の部員に「消えろ」「おまえはチームのがんだ」といった暴言や、コップやバットを周辺に投げつける威嚇的な行動があったという。

 8月下旬に保護者から同校に連絡があり、聞き取りに対して監督は「生活面やプレーの面で生徒を良くしたいと思い、荒い指導になってしまった。申し訳なかった」と語ったという。

 今月6日に保護者説明会を実施。その場で監督本人が謝罪し、約1カ月の謹慎とすることを説明した。同校には保護者らから「なぜそうした指導に至ったのか」など学校側の対応や謹慎期間に疑問を呈す声の一方で、「早く復帰させてほしい」「スタッフを増やしてほしい」といった声が寄せられたという。

 礒部一哉教頭は取材に対し「このようなことになり、申し訳ない。生徒が部活動に一生懸命取り組めるよう、指導のあり方をいま一度見直し、教員一丸となって取り組みたい」と話した。

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