2025年6月20日、ロシア西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで発言するプーチン大統領=ロイター

 ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は20日、西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムに登壇し、「ロシア人とウクライナ人は同じ民族。その意味で、ウクライナ全土が我々のものだ」と述べた。一方的に併合を宣言したウクライナ4州を越えて、さらに占領地を拡大していく可能性を示唆したものだ。

  • 「日本車への愛」熱弁するロシア市民も 侵攻後も続く親日的イベント

 フォーラムの全体会合で、司会者に「どこまで進軍するのか」と問われて答えた。ウクライナとの停戦協議が停滞する中、優位な戦況を背景に、プーチン氏は「力による恫喝(どうかつ)」で事実上の降伏を勝ち取る姿勢を一段と強めている。

 ウクライナ北東部スーミ州の州都スーミについても、「占領する目的はないが、可能性は排除しない」と警告した。同州は、ウクライナ軍が越境攻撃に踏み切ったロシア南西部クルスク州に隣接する。ロシア軍は4月に同州全域の「完全な奪還」を発表した後、「緩衝地帯」の設置を名目に占領地を広げている。

インドネシア大統領、ロシアを称賛

 一方で、プーチン氏は「ウク…

共有
Exit mobile version