俳優・歌手として活躍した故ジェーン・バーキンが愛用したエルメスのバッグ「バーキン」のプロトタイプが、パリのオークションで858万2500ユーロ(約14億7千万円)で落札された。競り落とした日本企業の社長が一夜明けた11日、朝日新聞のインタビューに応じた。落札金額について「クレージーな金額だと僕も思う」としつつ、文化的な価値についてや、「何らかの形で社会に還元したい」と今後の構想などを話した。
バーキンのオリジナルバッグを落札したのは、ブランドものや骨董(こっとう)のリユース品を買い取り・販売するバリュエンスジャパン。社長の嵜本晋輔氏はJリーグ、ガンバ大阪の元選手で、退団後にビジネスマンに転身したという経歴を持つ。
オークションは10日、パリのサザビーズで開催された。ハンマープライスが決まったのは、現地時間の同日午後4時28分。大きな拍手と歓声に包まれるなか、報道陣のスペースではその高額ぶりに「クレージーだ……」との声も挙がっていた。
落札から一夜明けた嵜本氏は「いや、確かに僕もクレージーな金額ではあると思う」と話す。
このバッグはオークションを…