次のローマ教皇を決める秘密選挙「コンクラーベ」が7日から始まる。多様性を重視したフランシスコ前教皇の改革は継承されるのか。各国から参加する枢機卿たちの選択に世界中の注目が集まる。
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ローマ教皇庁(バチカン)によると、今回のコンクラーベには枢機卿252人のうち、投票権を持つ80歳未満の133人が参加する。7日午前にはサンピエトロ大聖堂でコンクラーベのためのミサが開かれた。同日午後、枢機卿たちはシスティーナ礼拝堂で、初回の投票に臨む。
今回、投票する枢機卿の出身国は70カ国に上り、前回から約20カ国増えた。教皇の選出には投票者の3分の2超にあたる89票が必要になる。イタリアのANSA通信は「史上最も国際的なコンクラーベ」と伝えている。
システィーナ礼拝堂には煙突が設置されており、教皇が選ばれた場合は白、選ばれなかった場合は黒い煙を出して外部に結果を知らせる。初日で決まらなければ、9日までは午前と午後に計2回ずつ投票が行われる。前回2013年は5回目の投票で2日目に決まった。