「男らしさ」「女らしさ」って何?――。家庭や職場、学校などで感じた性差にまつわる思いやエピソードなどを表現した「ジェンダー川柳」を、青森市男女共同参画プラザ「カダール」が募集している。市内在住または在勤、在学の小学生以上が対象で、12月5日まで応募を受け付ける。
ジェンダーへの関心が高まる昨今、「日本人にとって身近で、親しみやすい川柳を通して、考えるきっかけを提供できれば」とカダールの篠崎有香館長が企画し、昨秋に第1回を行った。企画を知った中学や高校の教員や生徒らから多くの応募があり、計403人から延べ912句が寄せられたという。
最優秀作品に選ばれた「女らしい 男らしいより 君らしい」を詠んだペンネーム「まめ」さんは女子高校生。優秀賞にも「『手伝うよ』 いいえあなたが 主役です」「おままごと ワタシもママで ボクもママ」など、うなずく人も多いであろう作品が並ぶ。
「ジェンダーとは『社会的・文化的に形成された性差』を指し、若いうちから考えることはとても大事。もちろん若い世代に限らず、前回以上に幅広い世代からの応募を楽しみにしたい」と篠崎館長は話す。
作品(1人5句まで)とペンネーム、本名、年代、電話番号を記して、メール(kadar-kouza@kadar-acor.jp
第1回カダール ジェンダー川柳受賞作品
●最優秀賞
女らしい 男らしいより 君らしい
●優秀賞
「手伝うよ」 いいえあなたが 主役です
縛られず 自由に使おう 「僕」「私」
素のままに 憧れるのを やめましょう
彼氏でも 彼女でもなく 恋人です
おままごと ワタシもママで ボクもママ