「第1回カダールジェンダー川柳」の表彰式の様子=2024年1月20日、青森市新町1丁目、カダール提供

 「男らしさ」「女らしさ」って何?――。家庭や職場、学校などで感じた性差にまつわる思いやエピソードなどを表現した「ジェンダー川柳」を、青森市男女共同参画プラザ「カダール」が募集している。市内在住または在勤、在学の小学生以上が対象で、12月5日まで応募を受け付ける。

 ジェンダーへの関心が高まる昨今、「日本人にとって身近で、親しみやすい川柳を通して、考えるきっかけを提供できれば」とカダールの篠崎有香館長が企画し、昨秋に第1回を行った。企画を知った中学や高校の教員や生徒らから多くの応募があり、計403人から延べ912句が寄せられたという。

 最優秀作品に選ばれた「女らしい 男らしいより 君らしい」を詠んだペンネーム「まめ」さんは女子高校生。優秀賞にも「『手伝うよ』 いいえあなたが 主役です」「おままごと ワタシもママで ボクもママ」など、うなずく人も多いであろう作品が並ぶ。

 「ジェンダーとは『社会的・文化的に形成された性差』を指し、若いうちから考えることはとても大事。もちろん若い世代に限らず、前回以上に幅広い世代からの応募を楽しみにしたい」と篠崎館長は話す。

 作品(1人5句まで)とペンネーム、本名、年代、電話番号を記して、メール(kadar-kouza@kadar-acor.jp)またはファクス(017・776・8828)で送るか、来館して応募する。未発表の自作に限り、他機関との重複応募は不可。審査結果は来年1月に発表され、受賞作品には図書カードが贈られる予定。問い合わせはカダール(017・776・8800)へ。(杉山圭子)

第1回カダール ジェンダー川柳受賞作品

●最優秀賞

女らしい 男らしいより 君らしい

●優秀賞

「手伝うよ」 いいえあなたが 主役です

縛られず 自由に使おう 「僕」「私」

素のままに 憧れるのを やめましょう

彼氏でも 彼女でもなく 恋人です

おままごと ワタシもママで ボクもママ

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