トランプ米大統領が政権公約とする大型減税を盛り込んだ「一つの大きく美しい法案」は3日、米議会下院で可決された。4日に成立する方向だ。トランプ政権にとって初の本格的な財源を伴う措置で、企業や富裕層に恩恵が広がる一方、低所得層には厳しい内容となった。過去最悪水準にある米国財政の更なる悪化も懸念される。
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下院は3日午後、前日から続いた徹夜の調整を経て法案を採決し、賛成218、反対214の僅差(きんさ)で可決した。上院は1日に可決済みで、トランプ氏の署名で成立する。
ベッセント財務長官は声明で、「米国人労働者と家族にとって史上最大の立法上の勝利を成し遂げ、史上最大の増税を阻んだ」と述べ、ジョンソン下院議長ら議会共和党を称賛した。
法案は、第1次トランプ政権…