2025年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整値)は、物価変動の影響をのぞいた実質で、1~3月期より0.3%増えた。この状態が1年続くと仮定した年率換算では1.0%の増加になる。「トランプ関税」が本格的に発動されたが、輸出が伸び、民間の設備投資も堅調だった。1~3月期も上方修正され、コロナ禍後では初めて5期連続のプラス成長になった。

トランプ米大統領=AP

 内閣府が15日に1次速報値を発表した。トランプ関税の本格発動後、最初の四半期にあたるが、実質値では大きな影響は見られなかった。

 GDPの5割強を占める個人消費は前期より0.2%増えた。衣服や自動車が伸びたが、スマートフォンなどの情報処理装置やアルコール飲料などが減った。個人消費の伸びは5四半期連続だが、物価高が再燃した昨秋以降は、勢いが鈍い状況が続いている。

実質GDPの推移

 民間の設備投資は1.3%増…

共有
Exit mobile version