2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の最終予選に挑むアイスホッケー(IH)女子日本代表「スマイルジャパン」に、強力な「応援団」が現れた。会場となる北海道苫小牧市の会場に、IHをテーマにした野田サトルさんの漫画「ドッグスレッド」のキャラクター付きのリンクフェンス広告を同市が期間中掲げることになった。
広告は縦0・9メートル、横4・8メートルで2カ所に設置される。「ドッグスレッド」の作者の野田さんは、大ヒット漫画の「ゴールデンカムイ」を手がけた。「ドッグスレッド」は2010年代の同市が舞台で、元フィギュアスケート選手の青年がIHに出会い成長していく物語。23年から週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載中だ。
22年度から市が取り組む「アニメツーリズム推進事業」の一つで、漫画ファンに作品をきっかけに観戦してもらい、IHによる街づくりを進める市の知名度向上も狙う。市によると、フランスでも人気で、同国選手らから反響があったという。
最終予選は6日開幕。同市のnepiaアイスアリーナを会場に世界ランク7位の日本、12位の中国、13位のフランス、20位のポーランドが1回戦総当たりで争い、1位の国が出場権を得る。
5日、小池詩織主将や飯塚祐司監督らが報道陣の取材に応じた。小池主将は「明るく元気よく、いい雰囲気の合宿だった。細かい最終調整もでき、いい状態で大会に臨める」と手応えをつかんだ様子。飯塚監督は「戦力面で上回っていると思うが、本来の力を出し切れるかが一番のポイントだ」と自信を見せた。