投手時代は通算224勝で名球会に入り、2015年から21年まで監督としてソフトバンクを率い、5度の日本一に導いた工藤公康さん(61)。監督は「中間管理職」というのが持論です。現在は野球解説者をやりながら、大学院の博士課程で学び、プロゴルファーになった長女のコーチ、農業など忙しい日々を過ごしています。セカンドキャリアや子どもとの接し方の変化など、工藤さんの「現在地」について聞いてみました。(聞き手=編集委員・森下香枝)
――(リモート取材で画面にはカウボーイハットをかぶり、日に焼けた工藤さんの顔が映る)いま、どちらにいらっしゃるのですか?
山梨県のうちの畑のすぐ側にとめている車の中です。農作業をやっていました。
――何を植えているんですか?
カボチャ、ズッキーニ、ナス、ピーマン、サツマイモ、トウモロコシ、ミニトマトなどをそれぞれ2種類植えています。楽しいですよ。去年はやり過ぎて熱中症になってしまって。野球では一度もなったことないんですが(笑)
――どんな風に楽しいですか?
長女から涙ながらの頼み
2男3女の父親でもある工藤さん。若い選手らと接する監督を経験し、子どもたちへの接し方も変わったそうです。工藤さんの学びとは?
ホームセンターに行き、農業…