21日、日米豪印(クアッド)の首脳が集ったのは、バイデン米大統領の出身高校だった。威圧的な対外政策をとる中国に対し、4首脳の親密さを印象づける演出だ。近く退任する岸田文雄首相とバイデン氏にとっては、最後の会談の機会でもあった。多国間連携で中国を牽制(けんせい)する米政権の戦略のもと、主軸と位置づけられてきた日米関係だが、課題も残された。
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緑の木々が広がるデラウェア州ウィルミントン郊外。バイデン氏は、かつて通ったカトリック系の私立高校、アーチミア・アカデミーで岸田氏を出迎え、笑顔で握手と抱擁を交わした。
バイデン氏は会合の冒頭、「…