大阪府東大阪市で4月5日、市民の有志が「東大阪でヘイト問題を考える会」の結成集会を開く。行政が多文化共生を掲げている市内でも差別的な言動で傷つけられる人は後を絶たず、罰則付きのヘイト禁止条例の制定をめざして活動するという。
参加を広く呼びかけている結成集会は2部構成。第1部では、ヘイトスピーチと闘う在日朝鮮人でフリーライターの李信恵(リシネ)さん(53)や、李さんを支える在日コリアンらの姿を描く記録映画「もっと真ん中で」を上映する。上映時間は83分で出演者のトークイベントもある。第2部では東大阪の現状の解説と参加者の交流が予定される。
結成後は5月から2カ月に一度のペースで、講師を招いてヘイトについての学習会を開く。また、約10人の事務局メンバーを中心に、条例制定を訴えるビラを配ったり、市や市議会に働きかけたりしていくという。
映画にも登場している李さんが、会の共同代表として加わる。李さんは「私は公立の小中学校に通い、民族学級で自分のルーツを確認できました。でも、ルーツを隠し、不安の中で生きている人もいる」と話す。
もう1人の共同代表になる清水悦子さん(50)は中学生の母親で、市教育委員会に過度な競争や規律に走る教育になっていないかを問いただしてきた。「人任せにしてはだめだと思った。この街は今、多文化共生の色が薄れた灰色だと思います。彩り豊かな街に戻したい」と話す。
結成集会の「スタートアップの集い」は5日午後1時から、東大阪市御厨南2丁目の「東大阪市文化創造館」で。参加費は1千円(第2部だけの場合は500円)で障がい者、中学生未満は無料。問い合わせは事務局の桐生隆文さん(090・4288・3982)へ。
「共生の街」の現実
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