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 「米の価格高騰を鑑みて、全国のほっかほっか亭全店でのライスの販売を停止します」。弁当チェーン店「ほっかほっか亭」を全国で運営する「ほっかほっか亭総本部」が、X(旧ツイッター)の公式アカウントで、このような実在の取締役名義の文書を投稿した。

 投稿があったのは今月1日未明。投稿には実は、「#エープリルフール」との記載もあった。しかし、Xを見た消費者からは、戸惑いや批判的なコメントが殺到して、インターネット上で「炎上」。会社にも直接、「本当にやめるのか」「いつ再開するのか」などと電話やメールの問い合わせが20件近くきた。

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「ほっかほっか亭」がエイプリルフールに投稿した画像。「ライスを販売停止」と書き、その後に謝罪した=同社の公式Xより

 同社では、1日夕になって、エープリルフールのうそだったとして、「配慮が足りなかったと感じております。大変申し訳ございません」と謝罪するコメントをXに投稿。「今後も国産米100%の炊きたてごはんを全店提供してまいります」とした。

 騒動の翌日、同社で食材を調達する責任者の佐藤健輔取締役(49)が朝日新聞の取材に応じた。軽率だったと反省しながらも、「あの投稿には、『悲痛の叫び』を込めたつもりだった」とも話した。投稿の真意を聞いた。

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取材に応じるほっかほっか亭総本部の佐藤健輔取締役。4月1日付で取締役になったばかりで、炎上対応が初仕事になった=2025年4月2日、大阪市、福岡龍一郎撮影

――投稿した経緯は?

 「米や食材の購買、商品開発の責任者をしています。販売とも一体感をもって取り組むために、私のもとにも3月ごろ、SNSでの企画が知らされました。『大丈夫かな?』と一瞬思いました。でも、エープリルフールだし『大丈夫か』と。社内では『まさか米にこだわるほっかほっか亭がライスの販売をやめるわけがない』という常識があったけれど、社外には伝わっていなかった」

――その後の騒動をどう受け止めたのか?

 「4月1日の朝、目を覚ますと同僚からメールがきていました。『SNSがやばい』と。どうなるか分からず、しばらくは静観をしていました。投稿には『#エープリルフール』と書いていましたが、ネットのまとめサイトなどに転載され、販売休止の情報だけがひとり歩きをし始めた」

 「お客様に誤解を招いてしまい、もっと健全にメッセージを伝える方法を考えるべきでした。反省しています。僕は最初のエープリルフールの投稿には、『悲痛の叫び』を込めたつもりでした」

――悲痛の叫びとは?

 「今の米の価格は異常。違和…

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