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第107回全国高校野球選手権愛知大会 東海―一宮南 ヘッドスライディングで三盗を決め、ユニホームが泥だらけになった東海の野崎竜雅主将=2025年6月28日、豊田、松本敏博撮影

 (28日、第107回全国高校野球選手権愛知大会1回戦 一宮南5―2東海)

 3点を追う八回。安打で一塁に出塁した東海の野崎竜雅(りゅうま)主将(3年)は、グラウンドを観察していた。

 「ヘッドスライディングで三盗を決めたら盛り上がる」。相手は変化球投手。中軸打者には緩い変化球が多くなるとわかっていた。3番打者の2球目で二盗を成功させると、続く4番の初球、狙い通り、頭から滑り込んで三塁を陥れた。

 大胆に見えて、実は確かな計算に裏打ちされた走塁。だが、本塁には届かず、試合は敗れた。

 これまでケガに悩まされてきた。卒業後は医学部に進み、スポーツドクターになりたいという。「みんながスポーツを満足にできるようにしたい。明日からは勉強です」

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