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中国海軍シュパン級測量艦=防衛省・自衛隊ホームページから
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 防衛省は、中国海軍のシュパン級測量艦1隻が8月31日午前6時ごろ、口永良部島南西の日本の領海に入り、2時間近く日本領海を航行したと発表しました。中国の意図はどこにあるのでしょうか。富士通ディフェンス&ナショナルセキュリティ安全保障研究所所長の池田徳宏・元海将は「この海域で、潜水艦の潜没航行や航空機の上空飛行を狙った中国による法律戦だ」と指摘します。

 ――中国艦は何をしていたのでしょうか。

 測量艦は一般的に水深を測り、海底地形、海流、海水温などを調べます。トカラ海峡と呼ばれる、日本の領海にあたる口永良部島の南側から太平洋に抜ける海域で、水深の測量や海底地形の調査をした可能性があります。

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 ――潜水艦航行のための海図を作っているのでしょうか。

 中国がいわゆる「接近阻止・領域拒否(A2/AD)戦略」を実現するためには、米海軍の活動を(小笠原諸島からグアムを通り、パプアニューギニアに向けて延びる)「第2列島線」内で自由にさせないようにする必要があり、中国海軍の潜水艦を(九州から沖縄、台湾、フィリピンを通り、南シナ海を囲むように延びる)「第1列島線」の外側にできるだけ自由に進出できるようにすることが必要になります。そのため、潜水艦が進出できる航路をできるだけ多く確保しておきたい狙いがあると思います。

 ――今回、防衛省は「領海侵…

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