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本間律輝選手の生還に喜ぶ、姉の彩香さん(左)と遥香さん=2025年8月19日午前11時30分、阪神甲子園球場、山本達洋撮影
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(21日、第107回全国高校野球選手権大会準決勝 日大三―県岐阜商)

 春夏あわせて甲子園に40回出場している西東京代表の日大三。3度目の夏制覇に向け、チームを引っ張るのは、3番打者で主将の本間律輝だ。

 「東京対決」となった関東第一(東東京)との準々決勝、四回の攻撃。先頭打者が四球で出塁後、チーム初安打となる中前安打を放った。

 その直後。三塁側のアルプス席で吹奏楽部が演奏していたのは、日大三のオリジナル応援曲「Chance」だ。

 吹奏楽部の卒業生で、NHK交響楽団(N響)の打楽器奏者・竹島悟史さんが作曲し、2009年夏から演奏されるようになった。

 アルプス席には本間の姉の彩香さん(28)と遥香さん(24)の姿があった。2人はともに、日大三の吹奏楽部長の経験者だった。

 彩香さんは「Chance」が一番のお気に入りだ。「曲名通りチャンスを広げてくれてうれしい。やっぱりこの曲は盛り上がりますね」と笑顔を見せた。本間は後続の適時打で2点目のホームを踏んだ。

 当時小学生の本間は、アルプスで演奏する2人の姉の姿を見ていた。それがきっかけで「日大三で野球をしたい」という目標を持った。

 念願かなって入学が決まった…

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