熊本県阿蘇市一の宮町宮地の仙酔峡で、約5万株のミヤマキリシマが見頃となった。ここ数年、火山ガスや害虫の影響で花つきが悪かったが、今年は名前通り、「仙人も酔うほどの美しい峡谷」となっている。
仙酔峡は阿蘇五岳の最高峰である高岳や火口のある中岳への登山口にあり、花は東側の尾根最上部まで覆う。平日でも多くの観光客が訪れ、撮影を楽しむ姿が見られている。
阿蘇市観光課によると、今年は寒波によって害虫の発生が抑えられたうえ、中岳第1火口からの火山ガスの影響が少なく、ミヤマキリシマの「復活」につながったという。