神戸市は30日、前財務省財務官で現内閣官房参与の神田真人氏(59)が市の顧問に就任すると発表した。市のグローバル都市経済戦略に助言をしてもらう方針だという。
神田氏は兵庫県川西市出身で、灘中・高(神戸市)、東大法学部を経て1987年に当時の大蔵省に入省した。
2021年から財務官を約3年務め、記録的な円安が進む中、政府・日本銀行が実施したドル売り円買いの為替介入を指揮。「令和のミスター円」と呼ばれた。
市の参与には、総務省参与の田原康生氏(61)が就任する。田原氏は88年に当時の郵政省に入省し、総務省国際戦略局長などを務めた。
任期はいずれも9月1日から2026年3月まで。顧問や参与は、学識経験や市政に特別な功労があった人から市が委嘱する。(杉山あかり)