リクルート(東京)が6日に発表した「住みたい街(駅)ランキング2025」首都圏版では、横浜が8年連続トップに輝いた。その一方で、神奈川県内では藤沢が前年31位から23位に急浮上した。なにが人気を押し上げたのか。
「最強エンタメの街」
6日の記者発表会で、不動産情報サイトSUUMOの笠松美香副編集長は横浜が8年連続で1位になった要因をこう解説した。
性別、年代別に加え、未婚や既婚といったライフステージ別のすべてで1位。特に、「40代」「シングル女性世帯」「共働きの夫婦のみ世帯」で支持が伸びた。理由は「魅力的な働く場や企業がある」や「魅力的な文化・娯楽施設が充実している」が上位だった。
全方位的にエンタメ提供の横浜
横浜駅から徒歩圏内にあるみなとみらい21地区では近年、「Kアリーナ横浜」や「ぴあアリーナMM」といった大型の音楽施設や複合施設が続々とオープンしている。こうした動きもあることを踏まえ、笠松さんは「全方位的にエンタメを提供している」と話す。
笠松さんによると、共働き世帯や単身世帯が増えたこともあり、家族でゆっくり過ごせるだけでなく、休日に買い物ができたり、遊ぶ場所があったりする「タイパ(タイムパフォーマンス)の良い街」が住みたい街として好まれる傾向にあるという。
「最近は働くことも、楽しむことも含めて『暮らすこと』として定義が広がっている」
今回のランキングで過去最高の23位になった藤沢も「タイパの良い街」なのだという。調査で、回答者を神奈川県民に絞ると、横浜、武蔵小杉に次ぐ3位に入った。
品川まで電車で約40分。駅前には商業施設があり、自然を感じる海岸もすぐ近くだ。
「タイパ」+「コスパ」の藤沢
笠松さんによれば、そんな「…