自民党の森山裕幹事長の去就が焦点となっている。森山氏はすでに、2日の両院議員総会で参院選の総括を公表した後に辞任する意向を示しているが、政権の屋台骨を失いたくない石破茂首相(党総裁)が慰留する可能性もあるためだ。森山氏が辞任すれば政権全体に負の連鎖が生じかねず、石破政権は重要な岐路に差しかかる。
1日午後、首相官邸。森山氏は、木原誠二選挙対策委員長をともなって首相と約45分面会した。その後、森山氏は険しい表情のまま、記者団の問いかけに答えることなく官邸を後にした。
「(参院選総括が)まとまった段階で、幹事長としての自らの責任については明らかにしたい」
森山氏がこう語ったのは、参院選の大敗からまもない7月28日の両院議員懇談会。強まる首相の引責論を前に、自身の辞任カードを切ることで、批判の矛先をかわす狙いだった。森山氏は周囲に「私がいなくても大丈夫ですよ」と漏らした。
自民内では、森山氏が公の場…