身元を医療機関の担当者のみに明らかにして出産する「内密出産」について、熊本市の大西一史市長は15日、こども家庭庁で三原じゅん子こども政策担当相と面会し、法制化などを要望した。
熊本市の慈恵病院は、2007年から親が育てられない子を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」に取り組み、23年度までに179人が預け入れられた。21年12月から24年12月までに40件の内密出産があった。熊本市と慈恵病院はこうした子どもたちの「出自を知る権利」をどう保障するのか、専門家による検討会を共同設置。3月下旬に報告書をとりまとめた。
三原担当相への要望書では、子どもの出自を知る権利を保障するための公的機関の設置や内密出産の法制化のほか、予期せぬ妊娠や出産に関する相談に応じる24時間365日対応の相談窓口の整備、予期せぬ妊娠を防ぐための包括的性教育を進めることなども求めた。
■担当相の回答は…