「出生率0.72」の韓国 超少子化社会のリアル
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 世界的にも異例のスピードで少子化が進む韓国。昨年の出生率は0・72(暫定値)まで下がりました。どんな背景があるのか。同じ悩みを抱える日本への示唆は。記者サロン「『出生率0.72』の韓国 超少子化社会のリアル」で、韓国の少子化問題や社会保障制度に詳しい専門家と記者たちが語り合いました。

 韓国の少子化や社会保障問題などに詳しいニッセイ基礎研究所上席研究員の金明中さんと、朝日新聞デジタルで2月末~3月上旬に連載したA-stories「『出生率0.72』の韓国 超少子化社会のリアル」の取材を担当した稲田清英、安仁周、監修した益満雄一郎の3記者が出演した。

【視聴はこちらから】A-stories×記者サロン「『出生率0.72』の韓国 超少子化社会のリアル」【

 出生率0.72――。世界的にも異例のペースで少子化が進む韓国。出生率が低下し続ける背景には何があるのでしょうか。同じ悩みを抱える日本にとっても人ごとではない隣国の「リアル」を探ろうと、記者たちは取材を重ね、朝日新聞デジタルの連載シリーズ「A-stories 『出生率0.72』の韓国 超少子化社会のリアル」で記事にまとめました。オンラインイベントでは、専門家を招き、連載の担当記者らと語り合います。見逃し配信は6月28日(金)まで。

 0・72という合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数)はどういう意味を持つのか。金さんは冒頭、男性100人と女性100人が結婚して、産まれる子どもが72人という計算になると、わかりやすく解説した。

  • 【連載初回】ノーキッズゾーンに塾ぐるぐる…「韓国脱出」東京に移住した母の決意

 続いて、連載の初回で、安記者が子育てのためにソウルから東京に移住した女性の話を取り上げた経緯を紹介。移住の決め手は「子どもたちを、塾をいくつも掛け持ちする『塾ぐるぐる』の生活から解放したい」という思いだった。激しい競争社会の中で、多くの教育費を負担し、「競争に勝てる子ども」を育てようとプレッシャーに苦しむ韓国の親の姿を説明した。

  • 【そもそも解説】出生率0.72 韓国の少子化、なぜ急速に進む?

 また、連載で子どもの立ち入…

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