第19回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)若手棋士対アマチュアの1回戦10局のうち9局が6月29日、東京と大阪の将棋会館で行われた。アマ側が3勝6敗と健闘を見せる結果となった。

朝日アマ名人、快勝

 東京都渋谷区の将棋会館では6局が指された。6月15日に朝日アマ名人となった古田龍生アマ(28)は、群馬大医学部に在学中の異色の新人・獺ケ口(おそがぐち)笑保人(えほと)四段(25)に挑んだ。

 戦型は相懸かり。図1の▲6九角は先手としては消極的にも映り、獺ケ口四段自身も「萎縮した手でした」と断じたが、AIは最善と示してもいるから難しい。

図1・▲6九角まで

 以下は△6五銀▲4七金△4一玉▲4五歩△同歩▲5五銀△6三金▲4四歩と進行。先手は拠点を得たが、△6一角▲5六金△同銀▲同歩に△5四歩が痛打。▲6六銀に△4四銀と拠点の歩を奪われてしまった。

 優位を拡大した後、反撃にも…

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