自民党の石破茂総裁が1日、首相に指名され、石破内閣が発足した。東京電力福島第一原発事故への対応や復興を進める経済産業、復興、環境の3大臣は交代となり、女性閣僚も直前の5人から減って2人に。有権者はなにを思うのか聞いた。
経済産業相には武藤容治氏(岐阜3区)、復興相には伊藤忠彦氏(愛知8区)、環境相には浅尾慶一郎氏(参院神奈川)が就任した。いずれも初入閣で、復興庁ができて12年半で大臣に就くのは14人目だ。
福島地裁ではこの日、処理水海洋放出差し止め訴訟の弁論が開かれ、原告団事務局長の丹治杉江さん(67)が「福島の漁業がやっと軌道に乗りかかったところ。『福島の復興』のために海洋投棄は止めてください」と陳述していた。
閉廷後、丹治さんは新内閣に対して、「私たちは『風評加害者』との批判に耐えながら懸念を訴えている。耳を傾けて欲しい」と語った。
- 走った意味はあったのか 聖火ランナーの漁師が振り返る「復興五輪」
総裁選での原発をめぐる議論…