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秋田県吹奏楽コンクールでの演奏を終え、ほっとした表情を浮かべる木内輝さん(前列右)と部員たち=2025年7月31日、秋田市千秋明徳町、魚住ゆかり撮影

 秋田市立山王中が、23日に開幕する東北吹奏楽コンクール(東北吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)に臨む。大人でも難しい高難度の自由曲で、伝統の美しいハーモニーを響かせ、10年ぶり35回目の全国大会への切符をつかむのが目標だ。

 今年の自由曲として選んだのは、難曲として知られる「フラターニティー」(ドゥルルイエル作曲)。地鳴りのような打楽器の連打とパイプオルガンを思わせる重厚なハーモニーで幕を開けるこの曲は、20世紀初頭にフランスの炭鉱で起きた落盤事故で、ドイツの炭鉱労働者が国境を越えて救助に加わったエピソードがもとになっている。

 先月31日に行われた秋田県吹奏楽コンクールで、山王中はこの難曲を見事に吹きこなし、東北大会出場を決めた。

 部長の沢井優奈さん(3年…

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