近鉄グループホールディングスの若井敬社長=2025年8月18日午前11時38分、大阪市天王寺区、西村宏治撮影

 大阪・関西万博の開催で盛り上がる関西の観光業だが、会期はそろそろ終盤。閉幕後は反動減も予想される。これまでをどう見ていて、今後に向けてどんな手を打つのか。近鉄グループホールディングス(GHD)の若井敬社長が、朝日新聞のインタビューに応じた。

 ――万博の効果をどのようにみていますか。

 「計画では万博関連で125億円の収益の押し上げを見込んでいましたが、これは7月末までに達成しました。あとはどこまで上ぶれるかという状況です」

 ――具体的に、どの事業が好調ですか。

 「おもに鉄道、百貨店、ホテルなどでプラスの効果があります。ホテルも大阪周辺は好調です。鉄道事業では、名古屋と大阪をつなぐ特急の利用者が4~6月は前年同期より1割以上増えています。万博に向かって人が移動している表れだと思います」

 「近鉄百貨店からは、会場内の公式ストアが好調だと聞いています。非常にありがたいと思っています」

 ――万博はまもなく閉幕しま…

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