自民党内でリベラル寄りとみられる石破茂首相(党総裁)が退陣した。政権最終盤には、リベラル系の人々を中心とする「石破辞めるな」デモも起きた。首相の退陣はどのようなインパクトをこれからの自民に与えるのか。日本政治史に詳しい東大大学院の境家史郎教授(政治学)に聞いた。
――石破首相は選択的夫婦別姓の法制化に前向きな姿勢を見せるなど、党内ではリベラル寄りと見られていた。
石破氏は、伝統的な保守・革新の二分法で分類するなら、防衛政策的にみると、革新系つまり「左」の人ではない。憲法9条改正を主張するなど、保守的な防衛政策陣営に属していることは明白だ。
- 緊急連載「砕かれた理想 石破首相退陣」
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