Smiley face
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定例会見で記者の質問に笑顔で答える丸山達也知事=2025年6月11日午後2時35分、島根県庁、垣花昌弘撮影
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 政府が高額療養費の見直しを提案したことを「国家的殺人未遂」、国立大学授業料の値上げ提唱者を重用した文部科学相を「国賊」――。島根県の丸山達也知事(55)は歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られ、メディアでもたびたび取り上げられている。かつてはコロナ禍での東京五輪聖火リレーの中止検討を表明して注目された。なぜ過激な発言をするのか、本人に聞いた。

――定例会見で激しい言葉を使う狙いは。

 おかしいと伝える必要があることははっきりと伝えたいからです。表現をぼやかしたら、その分伝わらないでしょう。問題点をはっきりさせないと、小さな問題としてしか発信できなくなる。

――いつごろから強い発信を意識するようになったのですか。

 聖火リレーの時かな。島根のように新型コロナ感染を抑えている地域の飲食店も打撃を受けているのに、感染拡大地域と同じような政府からの支援が全くなかった。こうした地方への支援が不十分な状況や、東京都の当時の感染状況での五輪開催は賛成できず、そのプレイベントである聖火リレーの中止を検討しなければならないと思った。

――定例会見での「国賊」などの発言はとっさに思いつくのですか。

 2週間に1度の会見の前日に…

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