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検査の進め方などを外国人患者に伝えるアプリを作った磐田市立総合病院の朝比奈克至さん=2025年4月23日、磐田市大久保、青田秀樹撮影

 増える外国人患者に、どうすれば安全かつスムーズに医療を提供できるか。そんな課題に磐田市立総合病院が独自のアプリで挑んでいる。現場のスタッフが協力して開発し、改良を重ねて用途も広がってきた。

 自作したのは、日本語に不慣れな患者と意思疎通するためのアプリ「フレナビ」。検査や手術前に必要な確認や説明を九つの言葉で伝えられる。数百の定番フレーズ(文章)を医療現場の手順や流れに沿って並べた。タブレット端末の画面に触れれば、イラストを添えた文章が示される。読み上げ機能もある。

 たとえばX線撮影ならこうだ。名前と生年月日を聞いて本人確認する。上半身は肌着だけ。ブラジャーやアクセサリーは外してもらう。大きく息を吸って、止める。

 外国人患者にきちんと伝える…

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