大リーグで史上初めて同一シーズンに50本塁打と50盗塁、通称「50―50」を達成し、その後も記録的な活躍を見せたドジャースの大谷翔平選手。エンゼルス、マリナーズで投手として活躍した野球解説者の長谷川滋利さんに、その要因やポストシーズンへの期待を聞いた。
――投手目線から、大谷選手の走塁技術の上達ぶりやその理由をどう見ていますか
「データ野球のいま、クイックモーションの秒数や捕手の肩、牽制(けんせい)がうまいのか速いのかは、一塁コーチャーらが把握して、共有していると思います。大谷選手は9割を超える盗塁成功率の高さから、明らかに、投手のクセをつかんでいることが多いと思います。どんな動きであれば本塁に投げるのか牽制するのかなど、くせを見抜くのは日本選手が得意としていることですし、いまはデジタル端末ですぐに確認できるので、投球や牽制の映像を何度も見返して、研究しているはずです」
「もちろん、大谷選手が勉強…