Smiley face
子どもの性被害を防ごうと活動を始めた「ワニズアクション」のメンバーたち=2024年4月6日午後3時41分、東京都新宿区、島崎周撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)の創業者、故ジャニー喜多川氏からの性被害を告白した当事者5人が、子どもの性被害をなくそうと、本格的に活動を始めている。メンバーの中村一也さん(36)は、「子どもへの性暴力は芸能界だけで起きている問題ではない。地道な活動を続け、子どもたちの性被害を生まない社会にしていきたい」と話す。

 昨年12月に立ち上げたのは、「1 is 2 many 子どもへの性暴力を根絶する Action Plan(通称ワニズアクション)」。「1 is 2 many」は「被害者はたった1人でさえも多すぎる」を意味する。一方で「1人では実現できなくても、ともに声をあげることで社会を変えられる」という思いもこめられている。

 大学での講演などをしてきたが、6日に東京都新宿区でキックオフイベントを開いた。

 イベントには、子どもの性被害や加害者臨床、性教育などに詳しい専門家4人も登壇。性教育などについて、意見を交わし、約100人が参加した。

「加害者取り締まる法律では限界」

 性犯罪などの被害者を支援し…

共有
© 2024 Japan Today. 無断転載を禁じます。