鳥取市議会議場の演壇に立つ児童ら。演壇の左で深沢義彦市長が児童を見つめた=2025年8月5日午後4時15分、同市役所、富田祥広撮影

 学校で勉強して、家でも宿題をする。勉強は嫌いじゃない。でも、もっと家族や友だちとゆっくり過ごす時間がほしい。

 「海外ではどうなんだろう」。小学6年の山本りたさん(12)は、母親と一緒にネットで調べてみた。米国、フランス、ドイツ、フィンランド……。国際的な学力調査で上位の国や地域でも、宿題が少ないところがあるようだった。

 〈学びとは「詰め込み」ではなく、理解を深めること〉

 〈学校は知識を教える場で、家庭は自由に考えたりリラックスしたりする場〉

 〈先生の指導力を高めたり、少人数学級にしたりして、授業だけで十分理解できるようにする〉

 そんな考え方や取り組みがあることも知った。

 宿題がなければ、家族と過ごしたり好きなことをしたりする時間が増える。自分らしさを育むことにつながり、幸福感が高まるかも。それに、家庭の事情で宿題ができない子もいる。

 宿題がなかったら、いいなあ――。

 8月5日午後、山本さんは鳥…

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