床上浸水した仮設住宅で清掃作業を行うボランティアら。愛知県から参加した川北裕介さん(41)は「度重なる災害で、少しでも被災地の力になりたかった」=2024年9月24日午後0時8分、石川県輪島市宅田町、小宮健撮影

 記録的な大雨に見舞われた能登北部で24日、石川県が募集したボランティアの活動が始まった。元日の能登半島地震の被災者が暮らす仮設住宅を含め、床上浸水した家も多いとみられ、生活再建に向けた支援が求められている。

 今回参加したのは40人。能登半島地震の災害ボランティアの登録者に県が応募を呼びかけた。早朝にJR金沢駅に集合し、バスで約4時間かけて輪島市中心部に到着。近くの河原田川が氾濫(はんらん)し、浸水が相次いだ同市宅田町の仮設住宅(142戸)で正午ごろから活動した。

 ボランティアは3人1組になり、使えなくなった家財道具やごみを運んだり、泥にまみれたカーペットを外したりした。午後3時ごろまで作業し、バスで金沢まで戻る。25日も40人が同町の仮設住宅で作業するという。

地震から数カ月「枠が埋まりにくく…」

 愛知県武豊町から来た警察官の川北裕介さん(41)は元日の地震の後も数回、ボランティアに参加したことがあるという。「復興が振り出しに戻るのはただただつらいと思う。少しでも若い人が入って助けになることができれば、との思いで応募した」と話した。

 住民の早瀬輝造さん(62)…

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