自民党安倍派による裏金事件をめぐり、離党勧告の処分を受けた同派座長の塩谷立元文部科学相（衆院比例東海）は12日、国会内で記者団の取材に応じ、党に再審査を請求したことを明らかにした。記者団との主なやりとりは次の通り。
「先ほど、（岸田文雄）総理総裁あてに、再審の請求書を出した。事実に基づいた公正公明な、公平な審査を求めていきたい」
――再審査を請求した理由について。
「事実誤認の点が多々ある。残念ながら党紀委員会の前に既に（処分内容が）報道でも出ているような状況の中で、執行部のお膳立てで党紀委員会が形式的に行われた状況があり、その詳しい説明もなかった。やはり今回の審査においては大変残念な状況だと思う。今回の問題は党全体の問題であり、やはりその責任を誰がとるかという点では岸田総理の責任も問われるべきだと思う」
――最も重い「除名」処分も覚悟の上での判断か。
「いや、そういう意味ではな…
