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最近まで判決文のコピーを挟んでいたという手帳を手にインタビューに応じる辻元清美氏=東京都千代田区、三浦英之撮影

 公設秘書の給与を国からだまし取ったという詐欺容疑で、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた広瀬めぐみ前参院議員(58)=岩手選挙区、自民党を離党=が15日、「公設第1秘書の配偶者に公設第2秘書をお願いし、秘書給与から資金提供を受けたことは事実」と認めて議員辞職した。一方で、広瀬氏はそれまで秘書給与詐取疑惑を否定しており、公の場で詳しい説明をしていない。

 今回の事件を受け、2003年7月に秘書給与詐取の容疑で警視庁に逮捕され、04年2月、東京地裁で懲役2年執行猶予5年の有罪判決を受けた辻元清美参院議員(64)が朝日新聞のインタビューに応じ、自らの経験を「恥ずかしくて情けなくて、反省すべき体験」とした上で、広瀬氏の事件について「疑惑について説明をすべきだ」と述べた。

 辻元氏には8月上旬に取材し、その後、広瀬氏が辞職したため、再取材した。

自覚なかった

 ――自身の事件をどう振り返るか。

 私に、自分が公人であり、国民のために働く公僕であるということをたたき込んでくれたのが、あの事件。まだ初当選の直後で、私はNGO活動から仲間と一緒に市民運動の延長線上で国会に来て、ファクスを買ったり、事務所を整えたりする資金が必要だった。先輩から紹介された、私に名義を貸してくれた秘書や、私の国会議員の給料も全部事務所に入れて、最初は15万円の給料で「みんな平等だ」と言って議員活動を始めた。

 でも、これは市民運動のやり…

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