全国大会に向け、練習する女声コーラス花音のメンバーたち=2024年8月7日、島根県大田市大田町大田の大田まちづくりセンター、石川和彦撮影

 札幌市で24、25の両日に開催される第47回全日本おかあさんコーラス全国大会(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催、キユーピー協賛)に島根県内から唯一出場する「女声コーラス花音(かのん)」(大田市)のメンバーたちが、本番に向けて練習に励んでいる。

 大舞台に立つのは30~80代の22人。6月の島根大会で歌った「女声合唱とピアノのための『この星の上で』」から「今年」を披露する。「人を励まし、たたえる曲。歌っていると元気が出てくる」とメンバーたち。

 歌詞をどう理解するか、リズムが変わるところや「ハモる」ところが難しいというが、指揮者の曽田牧子さん(63)の指導の下、練習に余念がない。

 曽田さんは元教員で花音の指揮者になって十数年。メンバーについて「和気あいあいと楽しく練習する。でも向上心がある」と評価。今回取り組む曲も「よくぞ、ここまで」と思うくらいうまくなったという。

 花音は1970年、大田市立第一中学校のPTA活動として発足。これまでも難しい曲に挑戦し、全国大会出場は今回で13回目。衣装選びや曲に沿った演出にも力を入れている。

 会長の福間君枝さん(64)は「心を一つにして声を合わせ、楽しく歌いたい」。メンバーの高齢化が進んでいることもあり、コーラスの素晴らしさをPRできれば、と願っている。(石川和彦)

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