小林製薬が同社製の紅麴(こうじ)サプリメントを摂取した人に健康被害が出ていると公表してから、22日で1年になる。ずさんな工場管理やガバナンス不全をふまえた同社の再発防止策は、どこまで進んでいるのか。業界に突きつけられた課題も多く、他の企業も対応を迫られている。
- 【1年前の初報はこちら】「紅麴」サプリで腎疾患などの健康被害 小林製薬、5製品自主回収
1月30日、小林製薬の生理用品「サラサーティ」の新製品で、肌に触れるシートが裏表逆についていたことが判明した。累計販売は約18万個。その日のうちに山根聡社長、翌日には取締役会に連絡が入り、安全性に問題はないと判断したものの、判明して7日後の2月6日に交換対応を発表した。
紅麴サプリのときは、生命や健康に関わる問題であるにもかかわらず、対応ははるかに遅かった。
昨年1月に医師から最初の報…