記者コラム 「多事奏論」 編集委員・高橋純子
そうだ。困った時の神頼み、いっちょ尾崎に会いに行ってみるか――。
醜態の見本市のごとき日本政治に鬱々(うつうつ)としていた先月下旬、米ワシントン・ポトマック河畔の桜が満開との報に触れ、ふと思い立った。桜の苗木が贈られたのは1912年、贈り主は当時の東京市長・尾崎行雄(1858~1954)。第1回選挙から衆院議員に連続当選25回を誇り、立憲政治の擁護に尽くした「憲政の神様」である。
都心から電車とバスに揺られ…
そうだ。困った時の神頼み、いっちょ尾崎に会いに行ってみるか――。
醜態の見本市のごとき日本政治に鬱々(うつうつ)としていた先月下旬、米ワシントン・ポトマック河畔の桜が満開との報に触れ、ふと思い立った。桜の苗木が贈られたのは1912年、贈り主は当時の東京市長・尾崎行雄(1858~1954)。第1回選挙から衆院議員に連続当選25回を誇り、立憲政治の擁護に尽くした「憲政の神様」である。
都心から電車とバスに揺られ…
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